水晶から作られた不思議な楽器・クリスタルボウルをwiki的に詳しくご紹介します。音が持つ無限の可能性をぜひ体験してみてください。
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※「クリスタルボール(Ball)」ではなく「クリスタルボウル(Bowl)」が正しい表記です
クリスタルボウルとは
クリスタルボウルとは、音による癒し「サウンドヒーリング」や瞑想の補助のために水晶から作られた円筒形(ボウル型)の楽器です。
それぞれのボウルに音階(ドレミファソラシ〜)がひとつずつあり、「マレット」という専用のバチでボウルのフチ部分を優しく叩いたり、ゆっくりとこすったりすることで、とても長く・透明感あふれる音を出すことができます。その音に包まれると、瑞々しい感性としなやかな思考が、安らぎとともに自分の中から導き出されてくるような体験にアプローチできます。
クリスタルボウルのような形状をした楽器は「シンギング(歌う)ボウル(うつわ)」と呼ばれ、チベットやネパール、中国や日本といった東洋の国々で古くから瞑想や宗教儀式に使われてきました。
仏壇の前にある金色の「おりん」や、年末に叩く「除夜の鐘」の鐘も、シンギングボウルの一種です(除夜の鐘の場合は上下が逆さまになっています)。
水晶(石)から作られたクリスタルボウルは(金属製のおりんに比べると)非常にやわらかく、残響の長い音を出すことができます。
さらに、クリスタルボウルはドレミファソラシの音階に合わせて製造・販売されているので、複数のクリスタルボウルを使えば音楽的な演奏ができるのも特徴です。
クリスタルボウルの歴史
クリスタルボウルのアイデアは1980年代にアメリカで偶然産まれました。
最初に「石英るつぼ」という工業製品がありました。これは(クリスタルボウルと同じく)水晶を溶かして作った寸胴鍋のようなもので、水晶が持つ「どのような環境でも物質として安定している」という特性を活かして、コンピュータ・チップで使われるシリコンの製造に用いられていました。楽器でも何でもなく、工場にある道具のひとつだったのです(石英るつぼは現在でも工場で使われています)。
あるとき、石英るつぼを叩くとすごい音が鳴ることに気づいた人たちが、楽器として使い始めました。その後、1989年にイタリアのアワホシ・キャバン(旧名:シスター・バッカ)がサウンドヒーリング楽器としての使い方を考案・体系化し、「クリスタルボウル・ヒーリング」という新しいサウンドヒーリングが生まれました。
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石英るつぼの面影を強く残したクリスタルボウルは、現在では「クラシック・フロステッドボウル(フロストボウル)」と呼ばれています。
フロステッドボウルを、より薄く・軽く・やわらかな響きが作れるように改良した第二世代のボウルが「クリアーライトボウル」。
クリアーライトボウルにさまざまなパワーストーンのイメージを付与した第三世代のボウルは「アルケミーボウル」と呼ばれています。
クリスタルボウルはどこの楽器? どんな歴史? と聞かれると、なかなか一言では言い表すことができないのですが・・・
- おわん型の楽器(シンギングボウル)は主に東洋に古くから存在した
- それに似た形の「石英るつぼ」が楽器になるんじゃないかと閃いた人が西洋にいた
- ヒーリング楽器として使われ始めた
- より楽器らしく演奏できるように、さまざまな改良が行われた
というような歴史を持っています。東洋の叡智と西洋の閃きが融合して産まれたとも言えるでしょう。
クリスタルボウルの音の特徴
クリスタルボウルはピアノやギターのように「メロディ」を演奏するための楽器ではなく、「ごわ〜〜〜ん」「こよよ〜〜〜〜ん」というような、音エネルギーの「響き」そのもの、波動そのものを感じるための楽器です。
※音エネルギーは空気中を波のように伝わるため、波動と表記しています
クリスタルボウルの波動は「美しい音の響き」を持っています。美しい音の響きは精神の緊張を和らげ、深い意識の状態(瞑想・内観)や、高い意識の状態(覚醒・ワンネス)を導き出してくれます。
※どのような意識が導き出されるのかは演奏方法・演奏技術によって変わります
また、クリスタルボウルの波動は「心地よい音の音圧」を持っています。心地よい音の音圧は細かなマッサージのように、身体の隅々を震わせて、感じたことのないようなリラックスを導き出してくれます。さらに、クリスタルボウルは円筒形をしているため、ボウルから発せられる波動は360度すべての方向に広がっていき、空間全体・身体全体を包み込みます。
美しい音の響きと心地よい音の音圧に包まれ続けると、私たちの意識は緊張や思考から離れ、感覚が優位になった状態、「感覚共振」の状態へと導かれます。
感覚共振の状態では、深い瞑想ができたり、ぐっすりと眠れたり、気づきや閃きを得たり、スピリチュアルな体験をすることもあります。
クリスタルボウルの体験はかなり特別ではありますが、奇跡を起こすようなものという側面だけでなく、アートに触れたり、お花を部屋に飾ったりするのと同じような、瑞々しい感性としなやかな思考を、安らぎとともに自分の中に作り出してくれるものであると私(Crystal Sound Laboratory / Magali Luhan)は考えています。
奏者による演奏方法・解釈の違い
前述の通り、クリスタルボウルには40年程度しか歴史がありません。ヨガやクラシック音楽と比べても、極端に歴史が短いのです。
生まれたばかりの世界のため、まだ細かな「ジャンル分け」が確立していません。たとえば、「ギター」という楽器であれば、ロックの演奏とフォークの演奏はまったく違うことや、ヨガにもストイックな修行のようなヨガもあれば、セレブがやっている美容のためのヨガもあるのを私たちは知っていますよね。
でも、クリスタルボウルの場合は「ジャンル分け」が確立しておらず、クリスタルボウルを演奏する奏者の多くは(私自身も含めて)「第一世代」のため、それぞれの奏者によって使用しているボウルの種類や個数、音階に違いがあり、演奏される音の雰囲気や、ボウルについての解釈が大きく(本当に大きく)異なっています。
これは奏者ごとの好みの違いによるもので、何が正しくて・何が間違っているというものではありませんので、さまざまな奏者の演奏や考え方に触れてみることをオススメします。その中から、自分の好みに合うものが見つかればラッキーだと思います(もちろん、既存奏者の演奏や考え方とは違う、オリジナルを作ることもできます)。
あらかじめ調べてから参加してみましょう
クリスタルボウルの生演奏を体験できるイベントを、全国各地でたくさんの奏者・団体が実施しています。
奏者・団体によって演奏内容やイベントの雰囲気が違っていますので、あらかじめYouTube動画やホームページ等で確認をしておきましょう。
「わーい、クリスタルボウルのイベントだ!」と、何も調べずに参加してしまうと・・・何か思っていたのと違う雰囲気のこともあるかもしれません。
私は「サウンド・バス(SOUND BATH)」という概念に基づいてクリスタルボウルの演奏を行っており、イベントはおひとりでも気軽に参加いただけることを大切にしています。勧誘やセールス、コミュニティ作りや感想のシェアタイムはありません。
これからのイベントスケジュール
クリスタルボウルの活用方法
クリスタルボウルには、音を聴いてリラックスするサウンドヒーリングだけでなく、さまざまな活用方法があります。
クリスタルボウルの演奏をBGMとしてヨガを行うのはとても人気です。最後のポーズ・シャバーサナも、ふだん以上に心地よくなるはず。
YOGA JAPAN 2019での演奏風景
私も満月に合わせてヨガとのコラボイベントを定期開催しているほか、ヨガフェスタ横浜やYOGA JAPANといった大きなヨガイベントでも演奏をさせていただきました。
クリスタルボウルと瞑想も非常に相性がよいです。音に包まれることでスムーズに深い瞑想状態を体験できます。
Consciousness Hacking TOKYOでの演奏風景
これは、海に浮かぶのと似ています。上手な人なら自然に力を抜いて浮くことができますが、慣れない人だと「沈んだらどうしよう」と、無意識に身体が硬くなってしまいます。でも、そこに浮き輪があれば、浮き輪を支えにして誰でも気軽に楽しめますよね。
自力で浮くのと浮き輪で浮くのは厳密には違うけれど、浮くことの心地よさを知れば、不安を減らして自力で浮くことに近づけます。
クリスタルボウルは、まさにこの浮き輪の役割です。音が意識の支えとなり、スムーズに深い状態へ近づくことができます。
そのほか、クリスタルボウルとマッサージのコラボや、セラピー・カウンセリング・リーディングとのコラボなど、さまざまな活用方法が考案されています。
クリスタルボウルは怪しい? 胡散臭い?
前述のとおり、クリスタルボウルがこの世界に誕生してから30年くらいしか歴史がありません。日々、たくさんの奏者がそれぞれの理想を目指して切磋琢磨している最中です(伝統芸能のようなものではありません)。
そのため、クリスタルボウルについての解釈(考え方)や、演奏方法も千差万別です。ほかの楽器のように、細かなジャンル分けがまだ確立されていないのです。
人によっては、クリスタルボウルが怪しい、胡散臭いものに見えてしまうような解釈(考え方)や、演奏方法があるかもしれません。
もし、そういったものと出会ったときには、「趣味が合わない」と思って距離を置き、自分の好みに合うものを探してみましょう。本当に千差万別です。
クリスタルボウルは宗教?
奏者によっては宗教的なイメージ(巫女服など)を取り入れて、宗教施設(神社仏閣等)での「奉納演奏(神に捧げる演奏)」を行ってたり、団体によっては階級やランクを設定しているところもあります。
これらは「雰囲気作り」や「奏者の趣味(好み)」です。クリスタルボウルは楽器であり、クリスタルボウル = 宗教ではありません。
ロックバンドでも、デーモン閣下(聖飢魔II)のような人(悪魔)もいれば、普段着で演奏している人もいますよね。その雰囲気が気に入れば遊びに行ってみてもよいと思いますし、そうでなければ、そうではない奏者・団体を選んだ方が違和感がないでしょう。
クリスタルボウルの科学的な研究について
クリスタルボウルの効果について、信頼に耐えうる科学的な研究は行われていません。
ひとりの奏者が数人の聴者を相手に実験をしたところで統計学的なデータとしての価値は認められないですし、ほかの奏者がまったく同じ演奏ができるわけでもありません(ほぼ不可能です)。
「海外では医療現場でも使われている」と紹介されることもありますが、具体的なクリニック名がないならば、ひょっとしたらアマゾン奥地のシャーマンのことかもしれません。また、医師免許を持っている人が演奏することと、医療行為として公に認められているかはまったく別の話です。
まだまだ未知の部分が多いため、自分の体感を大切に体験いただけばと思います。